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昭和に生まれた指圧

日本で生まれた指圧ですが指圧という名称の歴史は意外と新しいのでした。
名前が出てきたのが明治の末期から大正時代にかけてと言われています。
指圧は日本の古法按摩をベースに明治時代にアメリカから入ってきたカイロプラクティック(脊椎矯正療法)、オステオパシー(骨格矯正療法)、スポンディロテラピー(脊髄反射療法)などの手法を取り入れて一つの体系を作り上げた手技療法です。

 

現在の日本の教科書では「指圧は古法あん摩、導引、柔術の活法に整体療法を合わせ、圧を主体とした独特の施術である」と紹介されています。

 

指圧の歴史は新しく、大正時代に指圧法として統合されました。
その根拠は「指圧」という名称が使われたのは昭和14年(1938)「指圧法」(玉井天碧)という本が最初といわれています。

 

指圧法

 

玉井天碧の「指圧法」という本の中で「この書物の出版時、すでに二十年来この指圧療法を実地に施してきている」と書いています。
逆算して1918年頃に“指圧法”という名称が生まれたのではないかと考えられています。

 

 

私が学校に入った当たりには、当時関わった先生たちがまだお元気でした。
その先生たちから指圧の団体がどのように立ち上がったか聞いていました。
患者さんも浪越先徳治郎先生をよく知っている方や増永静人先生を知っている方もいらっしゃいました。

 

野口整体の野口晴哉先生を知っている方もいらっしゃいました。
いろいろ興味深い話も聞きました。

 

私達が習った本には「指圧は、導引・柔道の活法・古来のあん摩術や大正初期に米国の各種整体療法の手技を吸収した施術」と紹
介されていました。

 

各種整体療法の手技とはカイロプラクティックやオステオパシーを指しています。
いろいろな手技が整理統合された方法だったのが読み解かれます。

 

圧法を中心として行うものを「指圧」という名称に統一され運動療法の多いものを「整体」と呼ばれるようになりました。
指圧の成立年代や創始者については諸説あります。
もともと指圧の団体出来上がる経緯は、いくつかの療術師の方々が大同団結をして作り上げたものと聞いています。

 

世の中に指圧の名前が知られるようになったのは戦前です。
当時あん摩やマッサージの資格を晴眼者が習得するには大変な時代でした。
その中で新しいカタチを創りあげるために療術家が集まり立ち上げたのが指圧という形だと参加した先輩から聞かされました。

 

これは、まだ私たちの先生たちが存命なときにお話を聞いたので間違いのない話と思われます。
大きく進展したのは日本指圧専門学校を設立した浪越徳治郎氏の出現です。
浪越徳治郎はマリリン・モンローを治療したことにより一躍指圧の知名度を上げることに貢献しました。

 

その後テレビ出演で「指圧の心は母心、押せば命の泉わく」 と高笑いにより日本に指圧が普及したのでした。
その中でも指圧の最大の功労者のひとりが故・浪越徳治郎氏でしょう。
私が小学校に入ったばかりの頃、独特の顔と笑い顔がテレビで流れて流行ったものです。

 

指圧の心は母心、押せば命の泉わく!アッハッハッハ?
これで田舎にも一挙にブレークしました。

 

◆◆浪越徳治郎 おやゆび一代 / 浪越徳治郎/著 / 日本図書センター


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私の生まれ故郷では1970年代まで住んでいましたがその当時指圧専門院というのは周囲にありませんでした。

 

浪越先生自体は函館出身で函館で最初マッサージの仕事をしていたと聞いたことがあります。
その時たまた出会った国会議員に 誘われて上京したということです。

 

もう一人の指圧の功労者は増永静人氏です。
最初の日本指圧専門学校の教科書の責任編集をされていました。
指圧療法臨床という本です。とてもいい本です。

 

 

個人的には最初の本がいいのですが後に出版された本にはふんだんに写真が掲載されています。

 

またいち早く世界に指圧(SHIATSU)を普及させたのは増永静人氏です。
日本指圧専門学校で指圧の理論と技術をを支えた人です。
彼は鍼灸の経絡理論を展開し経絡指圧を確立しました。

 

増永指圧はフランスやオランダへと伝わり禅指圧と呼ばれています。

 

古本やオークションで見つけたら是非手に入れましょう!

 

増永先生の指圧という本もこの本がベースになっているように思います。

 

指圧

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現在指圧は解剖生理学を基本に反射を意識した「浪越指圧」と東洋思想と経絡を指圧に取り入れ経絡とヒビキを意識した「増永指圧」に大まかに分けられます。

 

浪越指圧は、リズム感
増永指圧は、ヒビキ感

 

そんな印象を持っています。

 

この2つの流派以外で指圧を行なっている人少ないのです。

 

同じ教育の場にいた二人ですが、考え方の違いか袂を分かってしまいました。
私の学校では、浪越指圧のテキストでも、増永指圧のテキストでもありません。

 

この系統の指圧というのもあるのです。
優劣を論じるつもりはありません。
指圧の系統の優劣よりも施術者の技量に寄るところが大だからです

 

日本指圧専門学校での最初の教科書
「指圧療法臨床」/山口久吉・加藤普佐次郎共著/増永静人編集は名著です。
この教科書は増永指圧の色を濃く伝えておりますが現在の浪越指圧の教科書は初期の教科書とは全く違ったものとなっています。

 

 

指圧の覚書

指圧の歴史をもう一歩調べてみました。
前に書いたように指圧の発祥は大正9年以前を遡ることはないとのことです。

 

第二次世界大戦前に指圧が知られるようになったのはあの名著「実際的看護の秘訣」に紹介されたからだそうです。
大正14年が初版ですが掲載されたのは昭和4年の大改定の辺りというのが増永静人先生の見解でした。
昭和7年に「按腹療法と指圧療法」の著者 井沢正氏がこの「実際的看護の秘訣」を読んで指圧に興味をもったのが最初だと序文に紹介しています。

 

「実際的看護の秘訣」の著者は築田多吉氏という方です。
この本の中で指圧について興味深いことを書いています。

 

「近来此指圧療法の流派が非常に多くなって何々式指圧療法云々」と書かれていることを見てもすでに指圧が浸透し始めているのではないかと推測します。
しかも著者は数ヶ月間三人の流派の先生の講習会に出て研究されたそうです。
これだ第一次の指圧ブームに火ををつけたようです。

 

ここらあたりは大黒貞勝氏の「日本の手技療法」という掲載されたものに詳しく書かれているそうです。
ぜひこの資料を探してみたいと思います。
増永静人氏の資料で興味深いのは浪越徳次郎氏は最初は圧迫法という手技で開業されたそうです。

 

経絡と指圧

 

質問に正しくお答えするには、「指圧」にも触れておく必要があります。今では指圧といえば浪越式の指圧療法だと思っていますが、その単純明快な響きから他の手技療法も皆、それまであん摩由来の「圧迫療法」といっていた浪越氏も指圧と称し出し、戦時中は適性語として憚れていたカイロプラクティックも脊椎指圧療法などと称したほどです。戦後、あん摩(マッサージを含む)以外の手技療法は12条で医業類似行為として禁じられましたが、昭和30年、それらのうち各種手技療術に関してはあん摩マッサージと同質と見なされ、晴れて施術行為の仲間入りをしたのです。その時それらの多種多様な手技療法手技療法を一括する法律名に上記「指圧」が選ばれたわけです。したがって法律上の「指圧」は単なる押圧法や浪越指圧ではなく、西洋医学の流れを汲むカイロやオステオパシーなど、按摩・マッサージ以外の手技療法の総称です。それをなし崩しにさせているのが手技療法養成学校の開設を禁止した19条ですが、今回この問題まで及ぶ必要がないでしょう。

 

芦野純夫氏 マッサージという手技療法が、なぜあん摩・指圧と一緒の資格なの? 医道の日本 第749号 平成18年3月号

指圧の技術と効果

指圧は、字のごとく指で行う手技と思われていますが
実際にはいろいろな技があります。
指圧
指圧は、手や指、膝や肘で押すまたは触れる手技療法です。
皮膚の触覚(触れる・さわる)と圧覚(圧される感覚)また筋と腱の深部感覚が刺激されてその反射でカラダを調整します。

 

そして内臓の反射点(ツボ)を刺激してカラダの機能を調えます。

指圧の基本手技

  • 押圧
  • 運動法

 

指圧で使われる押圧法

 

  • 拇指圧
  • 手掌圧
  • 手根圧
  • 四指圧
  • 二指圧
  • 拇指球圧
  • 肘圧
  • 膝圧

 

 

固さや深さ、感受性に応じて使い分けます。

 

基本圧法

通常圧法

通常使われる圧法です。
快圧で3〜5秒の持続圧を加える。
呼気に合わせて押圧し機能の亢進に応用する。
循環器系や自律神経系に効果的。

 

持続圧法

主に手掌や肘圧で押圧する。
かなり虚が強くコリに感じが出ない場合は拇指を使うこともあり。
大きな虚が改善したら全体的なバランスが健康な方に戻りやすい。

 

緩圧法

慢性疾患や深部の筋硬結に効果的。
過敏な患者に不安を与えず指圧する場合に使う。

 

衝圧法

漸増圧で一定程度まで圧をかけて、衝圧の程度を定めて
急に圧してすぐに離す圧法。
私は通常では使うことはない。

 

吸引圧法

皮膚をはさみこむように吸い上げる操作する。
顔面神経麻痺、内臓下垂、美容での皮下脂肪過多、たるみなどに使う。

 

振動圧法

振動効果で圧反射を促す。
かなりの高等テクニックです。

 

指圧の三原則

  • 垂直圧
  • 支持圧/集中の原則
  • 持続圧

 

 

この原則は、大事な原則です。
指圧のキモです。
この原則を施術者がいつなんどきも使えるようにトレーニングをします。

 

運動法

運動法では他動運動法と矯正法を用います。
押圧法と運動法を用いてカラダを調節するのが指圧です。

 

指圧の三原則についての疑問

垂直圧の原則
持続圧の原則
集中の原則

 

三原則は教科書的にはこの用に教えられました。
この集中の原則というのがいまひとつピンときませんでした。

 

精神を集中させることによって不注意などから起こる医療事故を防ぐため、施術者は精神を集中させて行う。
又、患者の意識や状態を集中して感じ取ることにより適切な治療を行うことが出来る。

 

わたしは、この原則より増永先生の提唱する「支え圧」のほうが適切ではないかと思ったからです。

 

精神を集中するというのは一見当たり前のようではありますが臨床では筋トーヌス状態での方が生命交流または原始感覚が発現しやすいからです。

 

でもはたと指圧の歴史を整理していくと見えてきたことがあります。
指圧が現れた時代背景です。
大正時代大ブームとなったのは霊術です。

 

指圧はこの霊術と結びついていたのではないかと思うれることが多々あったからです。

 

この時代の霊術は
・レイキ/霊気
・気合術
・本能療法
・生気療法
・霊子術
・触手療法

 

 

などまだまだあったと思われます。
増永静人氏の指圧事始めを読むと特に触手療法と生気療法の話が出てきます。

 

この時代の指圧には「集中」という意味には患者の意識や状態を集中して感じ取ることにより適切な治療を行うことが出来る。
という部分が隠されていたのではないかと思います。

 

隠してないよ、書いてあるじゃないかという事なかれ。
この意識して患者と感応する方法は学校で教わることはありません。
私は感応する方法は増永静人氏の支持圧が適切だと思います。

 

この集中とは何か?
おそらく気合術などのような気の増幅をさしたのではないかと思っています。
私の推測ではありますが。

 

 

指圧の資格と学校

指圧の資格は、あん摩、マッサージ、指圧師法に定められた資格です。
あん摩、マッサージ、指圧師の免許を受けるには、厚生大臣に認定された養成施設でて三年間、指圧理論、実技その他に必要な知識および技能を修得した後で国家試験に合格しなければなりません。

 

 

学校は、全国に20校あります。(盲学校を含まず)
昭和30年代以降指圧を含む手技の国家資格を取得できる学校は増えていません。
ですのでちよっと入りずらい面があります。

 

近年あん摩マッサージ指圧師養成学校、学科を増設するよう裁判が起こされていて、近い将来認められるかもしれません。

 

学校は、昼間部と夜間部のある所が多いです。
指圧を中心に教えているのは

 

日本指圧専門学校です。

 

浪越指圧というブランドを3年かけて履修します。
その他の学校では、学校の特長に沿って学んでいきます。

 

私は、他の専門学校というところでした。
指圧を中心に学ぶということはありませんでした。
また転部をしたので一部と二部の違いも分かります。

 

一部(昼間)が充実しているとかは全くありません。
これ、よくある質問なんです(笑)

 

当時の私の学校は、トレーナーの先生と理学療法の先生が在籍していたので「マッサージ」が特に高度でした。
指圧を中心に学ぶということはありませんでした。

 

指圧はもちろん資格試験に受かるように教えてくれますが主に整体による調整を教えている学校もあればスポーツ系の調整に強い学校もりあん摩を中心に教える学校もあります。

 

 

増永指圧(禅指圧)は医王会という組織でセミナー形式で教えています。
こちらは学校組織ではないので資格はとれませんが、経絡指圧をもう少し突っ込んで学んでみたいと思う人が入学中または卒業後に門を叩きます。

 

私は医王会で指圧の形を学び浪越の友人と情報交換しながら臨床で工夫しひとつの形を作りました。
浪越指圧の人は3年間同じ形を刷り込むように学ぶようです。

 

浪越指圧の卒業生はパターンが似ているのですぐに分かります。
この同じようなパターンが安心感につながると感じたことがあります。
浪越指圧のいいところは、全国どこでもひとつのスタイルで受けられることだと思います。

 

授業では、一部抜粋ですが次のようなカリキュラムがあります。
(学校によっても異なります)一部(昼間)が充実しているとかは全くありません。
これ、よくある質問なんです(笑)

 

当時の東洋鍼灸専門学校は、トレーナーの先生と理学療法の資格を立ち上げた先生が在籍していたので「マッサージ」が特に高度でした
指圧を中心に学ぶということはありませんでした。

 

指圧はもちろん資格試験に受かるように教えてくれますが主に整体による調整を教えている学校もあればスポーツ系の調整に強い学校もりあん摩を中心に教える学校もあります。

 

増永指圧(禅指圧)は医王会という組織でセミナー形式で教えています。
こちらは学校組織ではないので資格はとれませんが、経絡指圧をもう少し突っ込んで学んでみたいと思う人が入学中または卒業後に門を叩きます。

 

私は医王会で指圧の形を学び浪越の友人と情報交換しながら臨床で工夫しひとつの形を作りました。
浪越指圧の人は3年間同じ形を刷り込むように学ぶようです。

 

浪越指圧の卒業生はパターンが似ているのですぐに分かります。
この同じようなパターンが安心感につながると感じたことがあります。
浪越指圧のいいところは、全国どこでもひとつのスタイルで受けられることだと思います。

 

授業では、一部抜粋ですが次のようなカリキュラムがあります。
(学校によっても異なります)

 

衛生学、公衆衛生学
・関係法規
・解剖学
・生理学
・病理学概論
・臨床医学総論
・臨床医学各論
・東洋医学臨床論(臨床基礎理論)
・東洋医学臨床論(スポーツ臨床学)
・リハビリテーション医学
・東洋医学概論
・経絡経穴概論
・東洋医学臨床論
・あん摩マッサージ指圧理論
・あん摩マッサージ指圧実技
・リハビリテーション実技

 

・臨床実習
・社会学(在宅ケア)

 

 

学校選びのチェックポイント

あん摩マッサージ指圧師の資格では通信教育はありません。
また外国で学び卒業しても国家資格は与えられません。

 

受験する場合は、前もって見学などをしておきましょう。
裏口入学などと称して詐欺もありますので気をつけましょう。

 

現代医学を学び、更に東洋医学の専門を学ぶシステムになっていますが学校によって特色がありますのでリサーチされることを勧めます。
また技術は学校で習得というよりも出会った師匠の技を吸収することになろうかと思います。

 

☆民間療法(カイロプラクティック・タイ式マッサージ・リフレクソロジーなど)の学校との違いは圧倒的な教育時間のカリキュラムです。
介護などが必要な方や医師が必要と認めた場合国家資格の場合は健康保険が使えることです。

指圧の出会いは医王会

二十歳の時に初めてサウナでマッサージをしてみた。
とても痛くて、痛いものだと我慢して受けていたら翌日筋肉痛で立てなかった。
それ以来指圧は自分には合わないものと思っていた。
指圧
学校に入学すると同級生の大学の先生が話しかけてきた。
君ぷにゅぷにゅした手で気持ちよさそうだね。
将来何になるのかと?

 

 

鍼灸師ですと答えると「なんで指圧をしないんだ?」と痛くて自分には合っていないと言うと「君は上手い人に当たっていないんだ」
「僕の女房なんて僕の指圧で寝ちゃうよ」と。

 

へーと思って聞いていたがここに行くといいとメモを渡してくれたのが医王会の住所だった。
できるだけ早く食べていける腕が欲しいと思っていたのですぐに連絡した。
ちょうどタイミングよく講座に潜り込むことができた。

 

初級が週に一度出かけてたしか二ヶ月で学ぶことができた。
ちょうど頂いたテキストが手書きのいい雰囲気を醸し出しているこのコピーされたテキスト。

 

指圧

 

患者がいれば遠くから横目で見ることができた。
増永先生はとっくに亡くなられていた。

 

たしかこのテキストに書かれている河野先生という小柄な女性の方だった。
モデルで少しやっていただいたが圧が心地よくストンていい感じで響いた。
3組6人で学んだ。

 

覚えるのは大変でしたが後々使っています。
25年くらい前のマッサージ学校はひどいもので2年でも全身按摩指圧マッサージは終わらない。
当時はあん摩マッサージ指圧は2年で免許が試験で受かればもらえた時代。

 

私の母校の新宿の専門学校などマッサージは前腕の軽擦と揉捏で終了。
按摩は拇指揉捏と曲手、指圧の理論を少々。
自分で弟子入りするかモグリで治療院に努めて現場で覚えた時代だ。

 

学校だけだったらまず食べていくことは出来ないと思った。
この講座に出たら働けるだけの実力はつくか?
それは無理な話だ。

 

仕事になるためには毎日数時間トレーニングして考えなくても体が動くようにしなければならない。
ここまで来るのに三ヶ月ほどかかる。
ただ三ヶ月あれば荒削りだがなんとか使えるかもしれないという程度になる。

 

一ヶ月で使えるようになるかと言われればスタート地點に立つことができる程度。
慌てないで一歩ずつ進むしかないのです。

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