経絡を覚える・大腸経
大腸経は、よく使われる経絡の一つです。
顔の問題では外せない経絡です。
大腸経というくらいですので消化器系でもよく使われます。
わたしは、遍歴を揉むと大椎に違和感が出ます。
示指末端[商陽穴]に起こり、示指の橈側白肉際[肌目の際]を循り、第1中手骨と第2中手骨の間[合谷穴]に出て、橈側に沿って上り、肘窩横紋の外端[曲池穴]に入る。上腕の外側を上行して、肩峰突起の外端の肩?穴に至り、巨骨穴を過ぎ、大椎穴[督脈]に至って諸経と会する。大椎穴より下って鎖骨上窩(缺盆穴:足の陽明胃経]を経て肺を絡い、下って膈を貫き大腸に属する。
その支なるものは鎖骨上窩(缺盆穴]より別れて頸部[首]に上り、頬を貫いて下歯中に入り、還り出て左右に別れて口を挟み、鼻下の人中に交わり、左は右に、右は左に行き、すなわち左右交叉して、鼻孔を挟んで鼻翼両側[迎香穴]に終わる。ついで足の陽明胃経に連なる。
◆商陽:しょうよう
喉の痛みが楽になることをよく経験するツボです。ちょっと痛いですが鍼を即刺即抜で刺絡します。
◆二間 じかん
顔の出来物、子供の感の虫封じに使います。
麦粒腫というマブタに出来る腫れには、何度もお灸で効果を試しました。これは、効きます!
◆三間 さんかん
個人的にはあまり使いませんが反応(コリ)があれば使います。
めまいの特効穴で液門と併用して使うと効果いいようです。
◆合谷 ごうこく
眼の疾患、歯の痛み止め、逆上せ、頭痛、三叉神経痛、扁桃腺炎、顔の出来物。
また面疔と呼ばれる顔の出来物には大腸経です。
経絡的に過敏な方は、出来物にヒビキが出る人がいます。
なくても使いますが。
学生時代ちょっとした出来物が顔にできたのですが、先生に強くススメられて確か合谷に毎日お灸をしたら自然消滅しました。
卒業後は、出来ものがある人を見つけると合谷や二間にお灸をします。
出来物に響く方を選びます。
面疔で気をつけなくてはいけないのは、経過。
私のように小さいのは、消滅しますが大きいのは、促進して破裂して治す方向にカラダが働きます。
患者さんに節目手しないと悪化して慌てさせてしまいます。
途中で患者さんが驚いて腫れを抑える薬をつけるとこじらせてしまった経験があります。
最初に伝えておくべきでした。
◆陽渓(陽谿) ようけい
個人的には反応がなければ使わない。
◆偏歴 へんれき
陽谿から曲池を的に上がること三寸
ここから曲池までは、反応があれば歯痛に効果あり。
◆温溜 おんる
陽池から5横指
歯痛、口内炎には多壮灸
◆下廉 げれん
曲池の下四寸
◆上廉 じょうれん
曲池の下三寸
◆手三里 てさんり
曲池の下二寸
妙穴の一つ。
顔やカラダの化膿性疾患や出来物に。
脳貧血脳充血に。
◆曲池 きょくち
眼精疲労にはよく効くツボの一つ。
肘? ちゅうりょう
個人的には反応がないと使わない。
◆手五里 てごり
曲池から肩?を的に上に三寸
個人的には反応がないと使わない。
◆臂臑 ひじゅ
声が出にくい、枯れる。眼の疾患。
疲れ目にここに鍼をしてほしいという人がいてやってみたら目が楽になるという。
天柱と風池にコリがあったので勧めたが翌日だるくなるからと嫌がった。
何度も通って臂臑に鍼をして目の疲れを解消していたのが懐かしい。
こんな場所で目に響くとは思わなかった時代の話です。
◆肩? けんぐう
五十肩と、蕁麻疹に使います。星状神経節と何らかの関係があるのかもしれません。
私は寒冷じんましんに不覚にもなってしまったことがありました。
知り合いの先生に背部反応点にお灸をしてもらったところチリっとした刺激が飛んだことがありました。
改善はしました。
先生にお願いできたのは、一度だけだったのでが治りはしませんでしたが蕁麻疹に肩?という意味がわかった気がしました。
大椎を通る大腸経は、星状神経節と密接に影響するのかもしれないと想像しています。
◆巨骨 ここつ
肩こりに使ったことがあります。いまは私は、あまり使いません。
肩頚腕症候群に圧痛がてる場所です。
◆天鼎 てんてい
胸鎖乳突筋の外側。
喉の痛みやつまり感などによく使うツボです。
隣り合わせの扶突とともに使います。
◆扶突 ふとつ
首こりで天鼎とともに使う。
◆禾? かりょう
使ったことがないです。
◆迎香 げいこう
軽い鼻づまりでは指圧でもてい鍼でも速効的に改善する不思議なツボです。
経絡的に過敏な方は、ツボに指圧でヒビキが出るはずです。
なくても使いますが。
また歯の痛みには、合谷や大腸経のツボで痛みが収まるツボを使います。
歯の鍼麻酔は、合谷を使ったはずです。