側臥位での按摩指圧マッサージ
臨床の現場では側臥位は強い味方になります。
側臥位のメリットは腰をゆるませて肩関節や股関節の動きが自由になることです。
慣れないとカラダを前に押してしまい相手が疲れてしまいます。
押しても相手が前に押されて踏ん張っていることがないようにトレーニングします。
これ使えるとスゴく施術の幅が広がります。
うつ伏せが苦しかったり、妊婦さんなどそうですが、腰痛の方などによく使います。
また胆経を一度で上から下まで確認できます。
ストレッチ
胸筋群と菱形筋群の手技をしながらストレッチが出来る。
腰方形筋に手技をしながらストレッチをかけることが出来る。
体幹部の手技
側臥位は、体の側面に走行する筋肉をマッサージするには最適な方法です。
また脚の内側・陰経に手技にも最適な姿勢です。
頸部への手技
側臥位で最も効果的なのは頸部へのあん摩マッサージ指圧です。
天柱、風池、完骨、天容、翳風などのコリがより確認しやすくなる。
側臥位が効果的な人
- 妊婦
- 腰痛を抱えている人
- 高齢者で体が固い方
評価
側臥位は股関節の動きや緊張を観察するには最適。
側臥位は肩関節、股関節が自由になっているので骨盤や肩関節を上下前後に動かしながら関節の引っ掛かりなど問題点を触診できる。この動きの自由度を生かすとクライアントの筋が張っている部位を特定し固まった関節や筋肉をより効果的に手技することができます。
またストレッチをかけ伸張させることができます
クライアントが側臥位であれば体の前後そして側部の移動が簡単でそのたびにクライアントに何度も体位を変えて貰う必要がありません。
肩関節、股関節の前後、側部の手技ができるのでそれぞれの関節の前後のバランスを整えることが可能となります。
按摩指圧はマット・布団での側臥位の方法を覚えよ!
按摩・指圧での全身施術では
- 腹臥位(うつ伏せ)
- 仰臥位(仰向け)
- 側臥位(横向き)
- 座位(座った状態)
4パターンが有ります。
その中でも難しいのは側臥位と座位です。
今回は側臥位のポイントとメリットを考えみます。
側臥位は圧したりもんだりするときの圧の方向が高度なのです。
垂直厚に感じさせつつ体が圧して患者の体を揺らさないのが求められます。
側臥位が必要とされる方
- 横向きにしかなれない人
- 妊婦さん
- 太鼓腹でうつ伏せになれない方
- 病院で横向きで固定の方
- 高齢者で肋骨や胸鎖関節に不安のある方
中途半端な技術では患者の体が揺らしてしい、圧の方向が安定しません。
また施術姿勢も安定した自分の体にも負担のかけない姿勢が求められます。
中途半端な方は腰をすぐに痛めてしまいます。
ここ、要チェックです。
私も学生時代に学校の先生に注意されたのは姿勢をきちんとしないと腰を痛めて廃業する人が多いということでした。
確かに腰痛の人は多かったです。
私は幸いいい先生に教えていただいたので腰痛にならずにすみました。
また膝の使い方を覚えると側臥位は強い武器になります。
まず側臥位はマットや布団の日保本式で覚えるのをおすすめします。
これは体重移動や重心が決まるからです。
膝の使い方が学べます。
マットや布団からベットに移行するのはすぐに可能ですが、体の使い方の問題でベットからマット、布団の移行は難しいと思います。
また高齢者の方の背中の指圧はうつ伏せではリスクが高いことを知りましょう。
私も何度がヒビや骨折の事故を起こしました。
骨粗しょう症は、こちらが強くないと思った圧でも簡単にヒビもはいりますし、骨折もします。
それは恐ろしいものです。
側臥位でしっかりとした浸透圧をかけられるようには、基本ができてないと圧は入りません。
格好の練習でもあります。
指圧のポイントは、三原則と「てこの原理」です。
出来る方に修正してもらうのが一番です。